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スウェーデンの神様は粋。


駅近で、ネットが使えて、低価格。

そんなホテルはなかろうか。。。。

と、すぐに駅直結のホテルを見つけたので、まずはそこへ飛び込んでみました。

スウェーデン語辞書を片手に。。。。

「今晩、部屋をとりたいのですが」

「☆@●・・・・・(スウェーデン語)」

「(なんぞ????)」

と、僕が困った顔をすると、すぐに

「680SKR or 880SKR」

と紙に書いて出してくれたので、部屋代とわかり

「680!」

とだけ伝えて、無事予約完了となりました。

1SKR(スウェーデンクローナ)は約15円なので、680SKRは約1万円。
スウェーデンはホテル代がとても高いので、駅近でこの金額は破格です。

なんとかなるものですな!

いきなり良い部屋を見つける事が出来、順調に予約を行い、口笛吹きつついざ部屋へ!!

ま、、、窓がなあ~い。

安いし、仕方ないですな。。。

気を取り直し、荷物を置いて、街の散策へ。

僕は、新しい街に着くと、まずは地図を見ないでひたすら歩きます。

もちろん迷ったりもするのですが、歩いているうちに、街の空気がだんだん自分に馴染んでくるあの感覚が、好きなのです。

それに、バスや地下鉄では見えない、ガイドブックには乗らない、素敵な場所を見つけられる事も多々あります。

閉店後、ランプだけが灯るキッチンでせっせとパン生地をしこむ美味しそうなパン屋。

ハイセンスなセレクトが光る、裏路地のキッチン雑貨店。

スウェーデンならではの暖かそうなミトンやマフラーが並ぶ、服飾店。

地元の家族連れでわいわい賑わう飲食店。

と、思いきや、ピザハット!

そんなこともありつつ、歩き疲れた頃に現れたのは、暗闇の中にひっそりとそびえ立つ、大きな教会。

周りに人気と灯りはないのに、鉄格子は開放されています

敷地に足を踏み入れると、教会の扉から少しだけ、灯りが漏れていました。

近づいて辺りを見渡しても、相変わらず人気はありません

恐る恐る歩を進め、冷えきった手で木製の二重扉を押し開けると、荘厳なパイプオルガンの音色が、体中に響きわたりました。

入り口には「コンサート」という張り紙がされていて、ちょうど演奏が始まった所だったのです。

教会内を見渡すと、たくさんの人々がイスに腰掛け、静かに、祈りを捧げていました。

こういうシチュエーションに遭遇してしまうと、クリスチャンではない僕でも、神の存在を信じずにはいられません

初めての街で粋な歓迎をしてくれたスウェーデンの神様に感謝し、地元の人々と共に目を閉じ、パイプオルガンの音色に耳を傾けました。

これだから、旅は、素晴らしい。

明日も良い一日になりそうです。