かんたん金継ぎ講座・ワークショップ

金継ぎで直したノリタケの受け皿

割れてしまった器の、継いだ跡のことを「景色(けしき)」と呼びます。
割れた場所が、その器にしかない模様になる。捨てるしかなかったものが、また食卓に戻ってくる。
かんたん金継ぎは、本漆と金粉を使う「本金継ぎ」ではなく、合成うるしと真鍮粉を使う簡易的な金継ぎです。かぶれる心配がなく、1日で仕上がります。日本金継ぎ協会アンバサダーの藤田承紀が、仙台を拠点に全国へ出張します。

こんな場所へ伺っています

工務店・カフェ・ショップ・企業・福祉施設・自治体など、「うちでワークショップを開きたい」という主催者さまからのご依頼を中心にお受けしています。会場と参加者が集まれば開催できます(作業台は一般的な机で大丈夫。特別な設備は要りません)。

ご希望があれば、金継ぎのあとに藤田本人がつくるイタリアンランチもお付けできます。講師とシェフを別々に手配する必要がないのが、この講座の特徴です。

まずはご相談ください(お見積り無料)

開催時期・場所・想定人数・ランチの有無をお知らせいただければ、ご提案とお見積りをお送りします。
「まだぼんやりしている」段階のご相談も歓迎です。

かんたん金継ぎ講座について相談する

1日で、ひととおり身につきます

かんたん金継ぎには、直し方が5通りあります。割れ、欠け、ほつれ、ひび、にゅう。それぞれ手順が違います。加えて、器の絵付けの見分け方(上絵付か下絵付か)、やすりの番手の使い分け、うるしと真鍮粉の配合、筆の使い分け。教科書にすると7章分、本来なら3日はかかる内容です。

講座では、これを1日で通しで体験していただきます。当日仕上げられるのは1〜3枚ですが、「どの壊れ方を、どう直すか」はひととおり持ち帰れます。金継ぎ教室に通えば数ヶ月かかることを、1日で。そういう設計にしています。

「かんたん金継ぎ」とは

  • 本漆・純金粉を使う「本金継ぎ」ではなく、合成うるしと真鍮粉を使う簡易金継ぎです。
  • 本漆を使わないので、漆かぶれの心配がありません
  • 1日で仕上がり、費用もあまりかかりません。初めての方にも取り組みやすい方法です。
  • 講座では1〜3枚の器を目安に、割れ・欠けの修復 → やすりで整える → 真鍮粉で仕上げ、までを体験していただきます。
かんたん金継ぎで直したアンティークの小皿
かんたん金継ぎで直した鉢
かんたん金継ぎで直した染付の器

本金継ぎとの違い

本金継ぎは天然素材だけを使い、輝きが均一で色あせにくい伝統技術です。そのぶん時間・手間・費用がかかり、漆でかぶれることもあります。
かんたん金継ぎは1日で完成し、費用も抑えられ、かぶれません。そのかわり瞬間接着剤やエポキシパテなど化学的なものも使います。

開催の実例

器を継ぎ、季節をいただく-金継ぎとイタリアンランチの会

2026年7月5日/坂元植林の家「さとのえ」(宮城県柴田町)

定員6〜8名の少人数制。参加費は10,000円(税込)/人で、金継ぎ講座代・材料費・道具貸出代・ランチ代を含む設定でした(初回の特別価格です。参加費は主催者さまが決められます。現在の標準的な料金は下の「料金」をご覧ください)。

9:15 受付
9:30〜12:00 金継ぎ教室(約2〜3時間)
12:00〜13:30 イタリアンランチ(ビュッフェ・かまどご飯付き/小さなスイーツも)
13:30 解散

東京・たまプラーザでも、金継ぎ+ランチ+スイーツ+ドリンク付きのワークショップを開催しています。金継ぎのみの構成も承ります。

開催をご検討の方へ

ご用意いただくもの
会場(作業台は一般的な机で大丈夫です)/参加者の募集/直したい器(お一人1〜3枚が目安)

こちらでご用意するもの
講師・道具一式の貸出・材料/ご希望に応じてイタリアンランチ/器をお持ちでない方のための教材用の器

器をお持ちでない参加者の方には、アンティーク食器をご用意できます(bowl S 1,400円/plate 180mm 1,600円/plate 220〜230mm 2,200円、3,000円前後のものも)。在庫は開催ごとに異なります。

料金

かんたん金継ぎ講座
約2〜3時間/材料・道具の貸出込み/1〜3枚が目安
11,000円/人
6名から
+ ビュッフェランチ
大皿のイタリアン。メインは滋賀・サカエヤの鶏
+4,000円/人
8名から
+ プレミアムランチ
メインは和牛経産牛の熟成肉(サカエヤ・新保吉伸さん)
+9,000円/人
8名から
金継ぎキット(道具16点)
ご希望の方のみ。当日の物販としてもご用意できます
6,600円
受講者 5,300円
出張費 仙台市内 15,000円
宮城県内 25,000円
県外 実費+50,000円

・参加費は主催者さまで自由に決めていただけます。
・3回に分けてじっくり学ぶコースもご相談ください。
・社内研修やイベント出展など、上記以外の形もお気軽に。

お見積りは無料です。まずはご相談ください。

ランチをご一緒される場合のこと

金継ぎのあとのランチは、藤田本人がその場でつくります。

メインのお肉は、滋賀・草津の精肉店「サカエヤ」から届きます。代表の新保吉伸さんは、A5にならない和牛や経産牛、市場では評価が低いとされてきた肉を、熟成によってまったく別のものに変えてしまう職人です。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも紹介され、著書『どんな肉でも旨くする サカエヤ新保吉伸の全仕事』もあります。

プレミアムランチで使うのは、新保さんが手当てしてくださる和牛経産牛の熟成肉。いつもお任せで送っていただいています。値段の高い肉を選ぶのではなく、この人が仕上げた肉を選んでいます。

ビュッフェランチの主役は、サカエヤの鶏。日本産の鶏で、とてもジューシーで臭みがまったくなく、冷めてもおいしいのが特徴です。金継ぎのあと、みんなで囲む大皿にはこれ以上ない相性だと思っています。前菜・サラダ・パスタと合わせて、季節の野菜をたっぷりと。

金継ぎキット(道具16点)

6,600円(税込)/受講者特別価格 5,300円(税込)

オリジナル巾着に道具16点(「かんたん金継ぎ」説明書、合成うるし、真鍮粉、カッター、両刃カミソリ、エポキシパテ、瞬間接着剤、合成うるし薄め液・洗い液、マスキングテープ、塗料皿、筆、竹串、スポイト、紙やすり、メラミンスポンジ)。道具がなくなった際の購入先もご案内しています。

かんたん金継ぎキットの内容(一例)

講座のあとご自宅で続けたい方に。主催者さまには当日の物販としてもご用意できます(写真は内容の一例です)。

金継ぎを始めたきっかけ

僕が金継ぎを始めたのは、福祉施設のレストラン「らんどね空と海」のシェフをしていた時でした。一緒に働かせてもらっていたのは障がい者と呼ばれる人たちで、僕は彼らが大好きでした。僕自身、生まれつき左耳が聞こえず、20歳になるまで癲癇の治療で病院に通っていたのですが、家族や友人に恵まれ、それらを前向きにとらえる事ができていました。もしも困っている人たちがいるなら力になりたいと思っていた所、ご縁をいただいてレストランの立ち上げが実現しました。

しかし、いざ一緒に働いてみると本当に素敵な人たちばかりで、力になるどころか、たくさんの元気をもらいました。そんな彼らは、料理を一皿一皿ゆっくり丁寧に運んでくれるので、お皿も素敵な物が使いたいと思い、大好きな陶芸家さんやガラス作家さんの食器を選びました。

ですが、手が不自由な人も多く、頻繁に食器を破損してしまいます。何か良い方法はないかと思って調べたのが金継ぎでした。試しに勉強を始めてみると、大変な時間がかかる事が発覚。破損のスピードに、修理が追いつきません。他に何か方法は——と模索したところ、「合成うるし」だと短期間で修復でき、手もかぶれない事が判明しました。

そうして、たくさんの食器を合成うるしで金継ぎするようになり、自分なりの「かんたん金継ぎ」を確立していきました。継いだ箇所のことを「景色」と呼ぶと知ってからは、誰かが食器を割ってしまっても「金継ぎで直せるから大丈夫だよ」と声をかけられるようになり、とても穏やかな気持ちになれました。「景色」を見るたびに、割った時のことを思い出して微笑ましくなったり。

本当は割れてマイナスになりがちなところに美を見出し、愛でて楽しむ。おおらかで美しい技術だと思います。本漆の金継ぎは職人さんに敬意を払わずにはいられない大変な技術ですが、「かんたん金継ぎ」なら誰でも手軽に始められるので、ぜひたくさんの人に知っていただきたいです。

参加された方の声

初めての金継ぎ体験でした。今まで割れてしまった食器は、泣く泣くお礼をいって廃棄してしまっていたのですが、今回どうしても捨てれなかったマグカップを持って参加しました。初めは難しいのかなと思っていましたが、作業が進めば進むほど楽しくなってきて、あっという間の時間でした。一つひとつ丁寧に積み重ねていく金継ぎで、マグカップへの愛着も深まり、より「ものを大事にしよう」と思う良いきっかけになりました。

金継ぎ体験最高でした!私も物を大切にしたいと感じることができました。

時間が足りない!と思うくらい大満足でした。

100円均一で買った器が、大好きな器に生まれ変わりました!

使う材料と、食品衛生法のこと(大切なお知らせ)

かんたん金継ぎでは、市販の瞬間接着剤・木工用パテ・合成うるし(新うるし)と真鍮粉を使います。手に入りやすく扱いやすいことが、この技法の良さです。

一方で、2025年6月に食品衛生法の「ポジティブリスト制度」が完全施行されました。食品用の器具・容器包装に使える物質があらかじめ定められ、リストにないものは原則として使えないという仕組みです。かんたん金継ぎで一般的に使われてきた市販の接着剤やパテは、このリストへの適合が確認されたものではありません。

制度に適合した材料もありますが、価格が非常に高く、「手軽に直せる」という良さが失われてしまいます。

そこで講座では、この点を必ず最初にご説明したうえで、どう使うかはご本人に選んでいただくという形をとっています。観賞用として楽しむ、食品が直接触れない部分にとどめる、といった選び方もあります。気になることは遠慮なくご質問ください。ごまかさずにお伝えするのが、この講座の約束です。

直した器の扱い方

  • 電子レンジ・オーブンは使えません。金属の粉を含むため、火花が出る危険があります。
  • 食洗機は使えません。高温・高圧で金継ぎ部分が剥がれることがあります。手洗いでやさしく。
  • 研磨剤入りの洗剤やスポンジは避け、洗ったあとはすぐ乾かしてください。
  • 非常に熱い湯やスープを直接注ぐのは避けてください(温かい程度なら問題ありません)。
  • 仕上がりが気に入らなければ、削り落としてやり直せます。何度でも直せるのが、この技法のいいところです。

よくあるご質問

Q. 漆かぶれの心配はありませんか。
本漆を使わない簡易金継ぎですので、その心配はありません。

Q. 直した器は食器として使えますか。
使用する材料と食品衛生法(ポジティブリスト制度)については、上の「使う材料と、食品衛生法のこと」で詳しくご説明しています。必ずお読みください。電子レンジ・食洗機は使えません。

Q. 仙台から遠方でも来てもらえますか。
全国対応可能です。交通費を別途いただく形になりますので、まずはご相談ください。

Q. 複雑に割れた器も直せますか。
1回の講座では1〜3枚が目安です。細かく砕けているものなど、1日では終わらない場合もあります。写真をお送りいただければ事前にご相談に乗ります。

講師

藤田承紀。日本金継ぎ協会アンバサダー/菜園料理家/福祉×食プロデューサー/介護福祉士。仙台拠点・全国対応。金継ぎと料理を一人で組み立てられるので、講師とシェフを別々に手配する必要がありません。

まずはご相談ください(お見積り無料)

開催時期・場所・想定人数・ランチの有無をお知らせいただければ、ご提案とお見積りをお送りします。
「まだぼんやりしている」段階のご相談も歓迎です。

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