「食卓に笑顔を」

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僕は、菜園料理家です。

野菜の栽培と出荷をしながら、メニュー提案や料理教室の活動をしています。レシピにおいては、「簡単、美味しい、見栄えが良い」を意識して、家庭でも作りやすい事を心がけて、ご提案しています。

6年前、僕はダンサーでしたが、左膝の半月版を割り、踊れなくなりました。なかば放心状態の中、リハビリと新発見を求めて行ったイタリアで、素晴らしい食文化とそれらを心から楽しむ人々に感動しました。また、乱れていた食生活を改善したら、手術宣告を受けていたケガが自然に完治し「自分の体は食べた物から出来ている」と理解して、イタリア料理の勉強を始めました。

食材を、より深く知りたい。

イタリアでの1年間の料理留学後「自分の体を作る食材を、より深く知りたい」と思い、農業について調べ始めました。その中で、農家がどんどん減っていってしまっている事、化学肥料や農薬が至るところで使用され、人や環境に悪影響を与えうる事を知り、自分で始める事を決意しました。そして料理と同様、口に入れる物は自然な物で、環境に負荷をかけていない物をチョイスしたいと思い、無肥料無農薬で機械を使わずに栽培する、自然農法から始めました。

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農業を始めて二年が経過。

料理を仕事にしたい気持ちがより強くなった時、
ダンサー時代の事を思い出しました。

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家庭の食にアプローチできる「料理家」

ある日、キッズクラスのレッスンで晩ご飯を用意してきてもらった所、約30人いた子供達の晩ご飯全てが、スナック菓子やコンビニのおにぎりでした。その時僕は、現代の食事情の乱れを目の当たりにし、ショックを受けました。その時は家庭の食事情にまで踏み込めずにいましたが、料理の勉強をした今ならば出来る事があると思い、レストランのシェフではなく、家庭の食にもアプローチ出来、より多くの人に発信できる「料理家」を選びました。

もちろん、スナック菓子やコンビニ弁当にも素晴らしい点はたくさんあると思いますが、料理をする楽しさ、手間と技術を注ぎ込んだ料理や生産物の素晴らしさ、それらを誰かと囲む幸せ、そういった事が無くなってしまう事がとても悲しいと思いました。

モットーは「食卓に笑顔を」

その理由は、笑顔のあふれる食卓は豊かな人間性を育んでくれると信じているからです。

― 家庭で料理をすることで「食」に関心を持ち、目が効くようになる人が増える。それにより、レストランや生産者への理解も深まり、良質な料理人や生産者は見合った対価を得ることができ、業界が安定。これにより消費者は質の高い食体験を安定的に得ることができ、その味をまた家庭で再現しようとする。そして、さらに「食」に関心を持つ。

そんな、良い食の連鎖を家庭から起こし、食の底上げをし、日本中の食卓に笑顔が溢れてほしいのです。それはきっと、あの時に何もしてあげられなかった子供達を助ける事になると、信じています。

 

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