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スウェーデンメモあれこれ


今日は、ヨハンに別れを告げ、首都ストックホルムへ。

電車に乗る前に、スウェーデンでメジャーなコーヒー店「espresso house」へ。

さすが有名店、行列が出来ています。

と、思いきや、キャッシャーとバリスタを全て一人のスタッフが行っていました。
そりゃ混むよ!

購入したサンドイッチも、かなりラフな仕上がり。

見た目は毒々しいですが、甘いビーツ、クセのあるシェーブルチーズ、玉ネギ、松の実、ひまわりの種、とセンスの良い組み合わせです。

どちらも、、、、うまい!!!

しかも、でかい笑

間食のつもりが、お腹いっぱいになりました。

そんなこんなで14時を迎える今、すでに太陽がかげり始め、夕暮れ時の雰囲気に。

電車に揺られながらのんびり、エコ、有機農業、デザインについて、メモメモ。

箇条書きでちょっと読みづらいのですが、興味のある方は、ぜひ。

●エコ色々●
・街の商品の至るところに、様々な「エコマーク」があり、それらが環境に優しい商品であるかどうかが、一目でわかるようになっています。

日本のように「有機コーナー」と、なんだか入りづらい空気が出ているのではなく、通常の商品の中に溶け込んでいて、非常に選択しやすくなっています。

・駐車場にはコンセントがついていて、エンジンを温められるようになっています。
冷えたエンジンを急発進させると、環境にもエンジンにも負荷がかかるので、それを防ぐ為です。

・ゴミの収集にはお金がかかりますが、分別をすると安くなるようになっています。
分別外のゴミは、決められた場所に持っていかなければならない為、あまり出さないように努力します。

・環境に優しい商品は、売れ行きも伸びます。ようするに、社会全体が「環境に配慮すると得をする」仕組みになっているのです。

●バイオガス●
スウェーデンでは、他国から生ゴミを買い取るほど、バイオガスが盛んに行われています。

バイオガスとは、微生物が糞尿や生ゴミを分解してガスを生み出す事ができる、画期的なシステムです。
そのガスを使ってお湯を沸かして家庭に送る、石油に頼らないエコな暖房システムも普及しています。

日本でもバイオガスを行っている区域はあるのですが、なぜか、なかなか広まりません。

昨日行った牧場でも、大規模なバイオガス装置がありました。
家畜達が出す糞尿とガスが必要な家庭は近くに山ほどあるので、これほど利にかなった方法は他にありません。

●オーガニック●
スウェーデンは、国全体消費の3%がオーガニックで、政府はこれを20%に引き上げようとしています。

また、ヨハンが住むカールスタッドのある県はなんと、生産物の25%がオーガニック。

なぜそんなにオーガニックが多いのかたずねた所

「どうせ寒くてあんまり生産できないから、高く売れるオーガニックにしたんだよ」

との事。

昨日牧場に行った際、オーナーさんに

「有機で生産することによる、お客さんの反応はどうですか?」

と聞いたところ

「うちの商品を買ってくれる人は、オーガニックかどうかはあまり問題にしてないんだ。それよりも、地元で作られて、搬送のエネルギーや資源を使用していない事の方を大切にしてくれる。」

という答えが返ってきました。

反面、他国からの輸入による危機も迫っています。

スウェーデンでは家畜一頭ごとの最低飼育面積が決まっていますが、デンマークやアイルランドやドイツ等では決まっていない為、安く大量に生産する事ができます。
それら安い肉が入ってきて同じ売り場に並んでしまうので、スウェーデンの畜産農家が苦しみ、やめていってしまう所も多いそうです。

しかし、基本的にはスウェーデン国民の環境意識はとても高く、地元、オーガニック製品の選択がされています。

学校ではエコの授業もあり、小手先の活動は信用してもらえません。

例えば、ただ「オーガニック」と言っても、それを生産する為の餌や設備を、たくさんの石油や人手と時間をかけてとても遠くから持ってきていたら「環境へのマイナスの方が大きいから買わない」と、正しい選択をできる「目」を持っているのです。

地元、オーガニック農産物の生産と消費が伸びた理由の一つとして、国民全体の環境意識の向上があると思われます

●デザイン●
家具や食器だけでなく、店頭、スーパーに並ぶ食品、駅、至るところでハイクオリティなデザインが光るスウェーデン。
驚くべきは、都会だけでなく、地方都市でも同様のクオリティが保たれている事です。

その理由として、国民数に対してデザイン学校が多い事、学費が無料である事が挙げられます。

多くの若者がデザイン学校に通い、卒業後地元に帰り、地元の企業に就職し、数々のデザインを手がけるのです。

それは同時に、国民全体の、デザインに対しての目が厳しくなる事につながります。

ヨハンの

「同じクオリティ、値段なら、間違いなくデザインが良い方を買うよ。それは、皆も同じ。」

という言葉が、それを物語っています。

以上。

どれか一つが伸びたというより、全てが、お互いに良い相乗効果を生み出しているようです。

そうこうしているうちに、ストックホルムに到着。

完全ノープランで出てきてしまったので、まずは宿を探さねば。。。。

果たして、ジミーちゃん並の僕の英語が通じるのでしょうか?

行ってまいります!