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shiori × 藤田承紀 ディナーイベント開催


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今日はとてもとても長文です笑

少し前になりますが、フードコーディネーターのshioriさんと一緒に、料理イベントをやらせていただきました♩

僕の畑に遊びに来てくれたのがきっかけで意気投合し、普段お世話になっている方々への恩返しになるようなディナーイベントをしようと、会った次の日にはイベント発足!!

Shioriさんは本当に話しやすく、打ち合わせもスムーズで、あれよあれよという間に進む進む!

当日を迎え、ゲストの皆様にお越しいただき、二人で考えた料理を出させていただきました。

メインにお出しした僕の肉焼きは未熟すぎて、お師匠様二人に顔向けできない出来だったのですが、その話はまたの機会に。。。

しかし有り難い事に、皆様美味しい美味しいと言ってくださり、何より、とっても温かくて楽しいイベントとなりました♩

shioriさんは、若いのにキャリアも長く、著書の販売数が400万部を越えるトップフードコーディネーターさんです。
お越しいただいたゲストの皆様も、著名人ばかり。。。
まだまだ料理家として駆け出しの僕がご一緒させていただけるなんて、本当に有り難い事です。

僕は、ダンサー時代の怪我をきっかけに食に目覚め、料理を始め、イタリア修行に行きました。

帰国後、レッスンに来てくれていた子供達の食の乱れにショックを受けたのを思い出した事と、自分自身が食の変化と共に、どんどん体調が良くなっていくのを実感し、そういった食を広めたいと思いました。

レストランもとても素敵なお仕事ですが、子供がいる家庭の食にアプローチするのは難しいと思い、より発信力が高く、自由のきく料理家を選びました。

そして、「どれだけダンスを練習しても、体を壊したら終わり」という体験から、「どれだけ料理を勉強しても、食材が無ければ意味がない」という考えに至り、また、どれだけ勉強するよりも、種から野菜を育てる事の方が素材を知る事ができ、良い料理人への近道だと思い、農業を始める事にしました。

どのような畑があるか農家巡りをした際、ずっとJAにいたおじいさんからお話を聞く機会がありました。

「農業が話題になってるなんて言うけど、テレビがスポットを当てているのはほんの一部の人だよ。この町を見てごらん。若者はいない。継ぐ人もいない。日本の自給率もとても低い。耕作放棄地はどんどん増えていく、、、どうしようもない、、、」

「どうすれば、良いですか、、、?」

「どうしたら、良いんだろうねぇ、、、、、」

そう言ったおじいさんの目からは、涙が流れていました。

僕は、とても悲しくなり、全く根拠もなんにもないのに

「僕が、なんとかします。」

と言っていました。

5年前の話です。

張り切って始めた1年目。

野菜が、全然できない。

ちょっと出来てもすぐ虫にやられる。

収入もない。

周りの料理人は、引き続き留学をしたり、シェフになったり。

良いなあ、思いっきり料理したいなあ、イタリアに行きたいなあ。

そう思った事も、何度もありました。

レストランでのシェフのお話をいただいた時も、畑を続ける為にお断りし、後ろ髪をひかれる事もありました。

けれど、土台作り土台作り、、、、と自分に言い聞かせ、おじいさんへの約束と、あの時の子供達の事を思い出し、土を触り、日々を過ごしました。

そのうち、野菜が収穫できる様になり、販売も出来る様になり、料理の仕事も少しずつ増えていき、なんと、書籍のお話やテレビ出演のお話もいただけるようになりました。

そして、先日のイベント。

こんなに素敵な人と一緒に、素晴らしい食材を使ったイベントが出来て、素敵な人達が自分の料理を食べて喜んでくれるのを見て、自分の選んだ道は間違っていなかったんだと、じんわりしました。

もちろんまだまだ未熟ですし、お師匠様達からは1000点中2点くらいしかいただけないと思いますが、「この道で良いんだよ」と、皆様に背中を叩いてもらったような気がした夜でございました。

こんなに素敵なご縁をくださったそうたろうさん、出会ってくれたshioriさん、お越し下さったゲストの皆様、ずっとお手伝いしてくれたスタジオのスタッフさん、そして、いつも支えてくれる家族、最高の妻と息子に、心から感謝します。

今後も曲げずに、人が喜んでくれる仕事をしたいと思います!

ちょっと早いですが、来年に向けてふんどしの締め直し!

今年もあと数日。。。

皆様、お体に気をつけて良いお年をお迎えください!