両親と一緒に暮らすようになってから、僕
が晩ご飯を作る事も増えました。
父は、仕事を引退してから、陶芸にはまっています。
先日は、父の作ったお皿に僕の料理がのり、母と三人で食べました。
「どや!なかなか良い皿やろ!」
「うん、売りに出せるよ。僕も、なかなかのもんでしょ?」
「イタリアに行ったお父さんからすると、一味たらんな~。」
「そうか~、次はもう一工夫してみるよ。」
「ん、ごちそーさん。」
と言って、席を立ってテレビをつけ、背中越しに一言。
「・・・おいしかったけどな。」
父は、そういう人です。
そんなやり取りを見て、嬉しそうにする母。
関係ないと言わんばかりに、大きなあくびをする愛猫なっちゃん。
静かに、音と薫りをたてる、直火式の珈琲。
ゆるりと流れる暖かい時間。
幸せとは、こういう事を言うのだと思います。